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企業がアニメCMを採用するようになった5つの理由に見る広告事情

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「君の名は。」が空前のヒット作となった昨年、他にも大人が夢中になるアニメ映画作品が多数上映されました。地方自治体や企業ポスターなどでもアニメを採用している広告が増えまたよね。

このアニメーション人気はテレビCMにも波及しています。なぜ企業はアニメCMを採用するようになったのでしょうか? 

今回はその理由と、アニメCMに見る広告事情を探ってみたいと思います。

 

企業がアニメCMを採用する5つの理由

アニメーションの表現力がすごい

「君の名は。」の深海監督のアニメーションが初めてテレビCMで流れてきた時、「これはいったい何のCMだろう?」と思われた方がけっこういるのではないでしょうか?

4本のシリーズのうち「ベトナム・ノイバイ空港」篇では、子供の頃から大工の父の背中を見て育ったひとりの青年が、学校を卒業し親の反対を押し切って、遠く離れたベトナム・ハノイの建築現場で働く様子を描いています。父の背中を追って。

『人生の一時期』を切り取ったミニストーリー。アニメーションとしては珍しい建築現場の景色を、リアルに、しかも美しく描いたこのCMは、一瞬にしてストーリーに引き込ませ、登場人物のバックグラウンドに感情移入させて、最後に「建設会社のCMだったのか!」と驚かされる印象的なCMでした。

リアリティのある世界観は、大人をも引き込みますよね。

他にもマルコメが“温かさ”の伝わるアニメCMを制作したり、カップヌードルが昔のヒット作をリメイクしたアニメCMで話題になったり、高級車ブランドのメルセデス・ベンツまでがアニメCMを制作するなど、その表現力の高さやブランディング効果に、多くの企業が注目しています。

 

CMに今までにないインパクトが求められている

かつてテレビCMの効果は絶大で、CMを流せばモノが飛ぶように売れる時代がありました。しかし、インターネットが一般に広く普及し、モバイル端末を個人が持つようになると、次第にその効果は薄れてきました。情報が多く溢れ過ぎたのです。

またスマホ(スマートフォン)が登場したことで、人々が情報を得る手段はスマホ中心となっています。「スマホしながらテレビを観る」、「スマホしながら通勤する」など、“ながら人口”が増加したため、広告に注目を集めること自体が難しくなってきているという現状もあります。

そんな時代背景を受けて、CMに変革が起きてきました。たとえば最近の流れは、ひとつのCMに対して何人もの有名タレントを出演させる「複数タレントの起用」が主流となっています。

発端は『TUBAKI(資生堂)』のCMで、SMAPの曲に乗せて主演クラスの女優たちが何人も赤いドレスで登場するCMは人々に大きなインパクトを与え、TUBAKIはブランド感をアップさせることに成功しました。

しかし、主演クラスの女優のギャランティーは高額であり、資金力の豊富な企業でなければ制作は難しいでしょう。それに比較してアニメーションは、どんな登場人物を出そうと、1万人の出演者がいようとも、人件費は制作者にかかる費用のみです。

さらに演出面でも自由度が高く、インパクトの強いCMづくりを可能にしています。もちろん演出面でも、実写より費用が抑えられるというメリットがあります。こうしたことからもアニメーションCMの可能性が期待されているのです。

 

タレントを起用するリスクを避ける

先述した複数タレントの起用はたしかにインパクトを与えるものでしたが、多くのCMが同様の手法を使ったことで、“タレントを広告に使うブランド感”が結果的に下がってしまったという側面を残しています。〝タレント便りのCM〟に限界が来ているのかもしれません。

また、タレントの名前をもじったダジャレCMも多く存在しすぎており、その宣伝効果はかなり小さくなってしまったのではないでしょうか。

さらに最近では、タレントの私生活がインターネットを通して広まってしまうことから、タレントのイメージを守ることが難しくなりました。些細なことでも短期間に世間に広まってしまい、イメージダウンにつながるリスクが出てきてしまったのです。

アニメはこうしたリスクを回避することができるため、企業にとって魅力的なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルキャラクターが求められる時代

かつて“ゆるキャラ”は、さまざまなイベントで”子供向けの存在〟として重宝されてきました。しかし今では、人気キャラクターの追っかけをする大人がいたり、キャラクターグッツ収集家がいたりするほど、キャラクターに対する世間の価値は変化しています。

CM界でも、のど黒雨の〝のどくろちゃん〟やYモバイルの〝ふてにゃん〟など、さまざまなオリジナルキャラクターがCMで活躍していますよね。こうしたキャラクターは商品と合わせて認知してもらい、ファンを増やすことで、商品の消費につなげる効果が得られています。

アニメの場合、CM内でキャラクターのストーリーを視聴者に与えることができるため、好感度を持たれるスピードがはやく、オリジナルキャラクターを制作することも可能です。「ストーリーがいい」、「映像がきれい」、「キャラクターが可愛い」などの複数の要素を、アニメのCMでは一瞬で伝えられるのです。

例えば、若者のファッションを販売するマルイでは、ターゲット層に好感を持たれるオジリナルキャラクターを生み出し、訴求力のあるアニメCMをシリーズで制作しています。

 

話題性でWEBでも拡散していく

アニメCMは見た人にインパクトを与えるだけではなく、話題性を呼ぶことでWEB上に拡散させて、さらなる認知度アップにつなげることが期待できます。

面白いCMは何度もリピート再生されます。またシリーズCMの場合、ひとつのCMに興味を持った人が、他のすべてのシリーズCMも視聴してくれるというメリットもあるのです。テレビ用に制作されたCMであっても、この効果を活かして、WEB上でも公開している企業は少なくありません。

話題性のあるCMを作ることが、アニメCMの宣伝効果をよりアップさせます。メディアの多様性と連動が進む今、さらにWEB上では、アニメCMからサイネージを使って商品やサービスへ誘導していくなど、その先の可能性が広がっているのです。

 

アニメCMを制作したい企業を知っておくべきこと

アニメCMは、今までの実写CMとは制作過程が異なります。企業側も「CM制作の流れが違う」ということを理解する必要があります。実写であれば、企画、キャスティングが決定すれば、撮影、編集などがスピーディーに進んで行きますが、アニメーション制作には〝それなりの時間〟を要します。アニメーションCM制作を依頼する企業担当者は、その部分をよく理解した上で、CM公開までのスケジュールを考えていく必要があります。

アニメCMは実写に比べて制作時間はかかることが予想されますが、アニメーション制作のデジタル化は進んでおり、以前よりも格段にハイペースな需要に対応できるようになってきています。またアニメーターを志望する若者は増加傾向にあり、未来のアニメーター人材は豊富だと言えるでしょう。

課題はまだあるものの、アニメCMは新しいマーケティングコンテンツとして、幅広い展開の可能性を感じる領域と言えるのではないでしょうか。

 

実写CMにも多くの工夫が生まれる

ここまでアニメCMを企業が採用している理由を述べてきましたが、最後に、上記の要素をうまく取り入れている実写のCMをひとつ紹介します。金曜ロードショーで放送された話題の映画「君の名は。」の番組中に流れたソフトバンクのCMのです。

『ソフトバンクCM 「君の名は」バージョン』

10年以上CMキャラクターを努めてきた面々が、ヒット映画の有名シーンをパロディするという面白い演出は話題を呼び、WEBで多く拡散されました。アニメーションCMが注目される中で対抗できる実写CMを制作していく、こうした相乗効果で、広告全体のクオリティがあがっていけるとより良いですね。

 

おわりに

多くの企業がアニメCMを採用し、さらにシリーズ化を制作しているということは、アニメCMの宣伝効果が大きいことの表れではないでしょうか。

アニメCMの今の主流は、『リアリティのある映像を用いて誰かの人生の1ページを表現する』というものが多いですが、アニメーションだからこそできる表現はまだまだ未知数です。現在の主流に留まらないオリジナリティのあるアニメCMを制作することが、今後の広告のカギとなっていくと思われます。

また実写CMにも、この波に良い影響を受け、さらに面白く人の心に響くCM制作の手法が生まれてくることを期待したいですね。

 

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