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これからのマーケティング動画は分散型メディアが主流になる

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企業が「オウンドメディア」と呼ぶ手法、具体的には自社サイトの中にブログなどのコンテンツを活用することによって、ブランディング価値をあげていくという手法がここ数年で広まりました。

 

さらには、オンラインでのコンテンツ配信手法が多様化する中、オウンドメディアで記事を公開するだけでなく、Facebook、Twitter、YouTubeなど他社メディアやプラットフォームで公開する手法が注目を集め、それは「分散型メディア」と呼ばれています。極端な話、「自社サイト」を持たずにメディアを運営する企業が出てきているのです。

 

ここ1、2年でFacebookのインスタント記事、SnapChatのDiscover、Twitterのニュースタブなど、プラットフォーム内でコンテンツが受け取れる仕組みも広がりつつあり、サイト遷移をせずにそれは閲覧することができます。

 

これまでは、自社サイトへの集客に重きが置かれていました。それは、つまり自社サイトへのPVという形であらわれ、それがそのコンテンツがいかに広がったかの価値をらわす一つの指標となってました。しかし、「分散型メディア」で場合は、その「コンテンツの閲覧」そのものが重要になってきます。それは、自社サイトへの流入効果より、コンテンツ自体がどれだけ見られたかがすべてです。それは従来のメディアの世界観とは大きく異なります。

 

何故こういったことが起きているのでしょう。その背景には、ユーザーエクスペリエンスの変化があり、細かい要因としては5つほどを上げることができます。

 

①スマートフォンの普及
②FacebookやTwitterやInstagramなどSNSの一般化
③スマートニュースやLINEニュースなどキュレーションメディアの台頭
④検索行動の変化
⑤オンライン動画の閲覧数の増加

 

すでにアメリカでは分散型メディアに特化したNowThisというニュースサイトもあらわれています。

 

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トップページに“Home page. Even the word sounds old. We bring the news to your social feed”(※筆者訳:ホームページなんてもう古い、あなたのSNSにニュースを届けます)と書かれており、各プラットフォームのリンクが載っているだけのコンテンツが一切ないデザインになっています。

 

特に、拡散手段として最も期待がされているのが、オンライン動画です。今はまだ動画広告はテレビCMの代替のような感じで広がっていますが、最近はCMとは違う発想で作られているものが増えています。

 

例えば、YouTubeの新しい動画広告サービス「Bumper」。これはスマートフォンで再生されることを前提としてたった6秒間の広告です。

TwitterやInstagramでも、短時間動画広告用にプロダクトをリリースし力をいれはじめています。

Twitterが「ファースト・ビュー広告」を発表、フィードの一番上の動画広告枠を提供する(Tech Crunch)

Instagram、動画の視聴回数を表示へ(CNET)

 

以上のことから、これからのWEBマーケティングは、各ユーザーのFacebookなどのそれぞれのSNSにいかに深く入り込み閲覧してもらうかが勝負になってきています。それは必ずしも、今までのように自社サイトへのユーザー誘導とは限らず、各SNSに動画などを用いて届ける「分散型メディア」という手法が主流になりそうなのです。

 

ただし、分散型メディアの問題点もあります。大きくは2点。

1.プラットフォームサービスに依存すること
2.マネタイズ

 

分散型メディアは、どうしてもプラットフォームサービスのポリシーに依存します。極端な話、Facebookからアカウントを停止されてしまえば、それで全体のトラフィックの数10%を失うことにもなりかねません。

 

プラットフォームサービスからコンテンツの質が低い、とみなされてしまえばあっという間にサービス停止に追い込まれる可能性もあるのです。

 

また、マネタイズも問題です。収益をプラットフォームサービスと分け合わなければならない分散型メディアは、どうしても収益性において従来のメディアに劣ります。したがって、良質の記事を作ることに資金を投下できない、ということにもなりかねません。運営を如何に低コストで行うかが問われます。

 

とはいえ、まだ分散型メディアはバズワードと言ってもよく、完全にこれをビジネスモデルに組み込んだことで勝利したメディアはまだ存在しません。

 

今後の動向に着目したいところです。

 

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