限られた採用ページのスペースに最大限の可能性!採用効率を上げる動画戦略5つの事例

有望な人材を採用できるかどうかは、会社の成長を大きく左右する重要事項と言っても過言ではありません。認知度の高い大手企業であれば、有望な人材は自然と集まってきます。
しかし、そんな知名度の高い企業はほんの一握り。多くの企業人事担当者は、有望な人材を獲得するために、さまざまな工夫をされているのではないでしょうか。現代、就職活動の重要な情報源とされているのがネット上の情報です。採用情報を掲載するWEB媒体も増えましたが、その行き着く先には自社サイトの採用ページがあります。
つまり自社サイトの採用ページをどれだけ魅力的にできるか、有望な人材の心にひっかかる情報を掲載できるかということが、とても重要になっているのです。
しかし、そこは限られたスペース。むやみにページを延ばしたり、複数ページに情報を掲載したりしても、見ている人に離脱されてしまう可能性が上がってしまいます。
そこで限られたスペースを最大限に活かすために、自社のオリジナリティを生かした動画作成が注目を集めています。
今回は、採用効率を上げる動画戦略を実践している5つの企業の動画をご紹介していきます。
【実写×イラスト】で洗練されたブランディング効果を出す
◆◇ALLAGI株式会社の採用コンセプトムービー◇◆
こちらの動画は、社内や現場をカメラアングルが移動しながら、各ポジションで働く人の実際の声をインタビューする形式で作られています。画像の展開の仕方や実写にイラストを取り込むことで〝洗練された企業〟というブランディングをさりげなく行っています。
どんな職場なのか、どのような職種があるのか、どんな人が働いていて、どんなことを求められるのか、自分が入社したらどんなことができるのか、企業としてどこを目指すのかといった様々な情報が流れの中でわかりやすくまとまっています。
この情報を静止画とテキストで伝えるとなると、そうとうなページ数が必要となり、見る側も大変です。動画にすることで溢れる情報をコンパクトに、そして洗練されたイメージと一緒に、届けることができているのです。
単調になりがちな「沿革」を超短縮ダイジェスト動画で伝える
北川鉄工所「1分でわかる」と時間を区切る。
サイトの中でどうしても単調になりがちな「沿革」のページ。その沿革を「1分でわかるキタガワ」という動画にまとめている面白い例です。
動画にすることで視覚的に情報が入ってくるため、テキストのみの沿革ページより内容が伝わってきて印象に残ります。また企業が成長していく中で活躍していた〝働く人々の思い〟も同時に伝えることができるのです。
1分に区切ることで、「とりあえず見てみよう」というアクションを入りやすくしています。さらに「1分でわかるキタガワ」はシリーズ化しているので、1分を視聴し、さらに興味を頂いた就活生がより深く情報を知ることができます。
さらに北川鉄工所では、他にも複数の動画を制作していて、「内部の人間しか見られない鉄工所ならではの現場のダイナミックな映像」を動画にするなど〝見せる工夫〟が満載です。
流行を取り入れ〝話題性〟で拡散。知名度を上げる
第一精工株式会社 | 新卒採用 | 会社紹介ムービー | ドラマ編
今や声優は、アイドルや俳優並みに注目される人気の職業となっています。そんな声優たちが「聞くドラマ」をCDで出しているのをご存じでしょうか? こちらは、そんな声優ドラマを採用した一味違う会社紹介動画です。
かなりユーモアのある社風が伺える作りとなっており、その後、ドラマの中で夫婦や親子に、自社製品や事業内容を盛り込んだセリフを言わせることで、『一般の人の目には触れないけれど、人々の生活に役立つ製品造りを行っている企業』ということを面白く、親しみやすく伝えています。
導入部分にもインパクトを持たせて、話題性で動画を拡散させ、〝認知度アップ〟に成功しています。まずは会社のことを知ってもらうことも、人材採用にとって大事な一歩です。
フォントの動きで注視させる。求める人材のターゲットを絞る
【株式会社ラクス】新卒採用PV
データ量の多い情報社会にあって、データを管理・運営サポートするIT企業としての存在を、遊び心のあるテキスト使いでわかりやすく表現している動画です。
あえてテキストを多量に使用しながら、伝えたい情報だけに注視させるテクニックは見事ですね。
動画のスピード感は、急成長していく企業であることと、求める人材にも急成長を求めていることを端的に伝え、〝ターゲットの絞り込み〟にも成功している動画となっています。
このように「どのような採用を目指すか」というテーマに沿った動画を制作するのも、ひとつの戦略として良い事例と言えます。
興味を持って視聴する人に向けて、誠実に情報を届ける
Akitem 2018新卒採用ムービー / 株式会社アキテム
こちらは話題性や自社の特性を強く推し出す動画ではなく、働いている人の実直な気持ちをインタビュー形式でじっくり伝えていく情報掲載型の動画です。
実際に働いている人の話、その人から見た会社のさまざまな側面を語らせることで、〝就活している人が知りたい情報〟を丁寧に伝えています。
話題で認知度を上げることも大事ですが、一度興味を持ってくれた就活者に対し、より深く自社のことを知ってもらい、候補として吟味してもらうのにとても役立つユーザー目線の動画と言えます。
おわりに
より良い人材を獲得するためには、多くの人に自社について知ってもらうことと、その中で興味を持った人々により自社の情報を伝える必要があります。
動画は、企業理念や事業内容、沿革、どんな人材を求めているのかなどの多くの情報を端的に伝えることができ、採用後のミスマッチを軽減するという効果も期待できます。
今まで見てきた「ブランディング」「沿革を端的に伝える」「認知度をあげる」「ターゲットを絞る」「興味を持った人により詳しく情報を伝える」など、目的別に複数の動画を作成し、段階的に見せていくという戦略もいいかもしれませんね。
動画は限られた採用ページのスペースを最大限の生かせる可能性を秘めています。
その一歩として、まずはどんな人材を採用したいのか、そのためにどのようなステップを踏んでいきたいのかといった採用計画をしっかりと立て、戦略に沿った動画を制作することが、情報社会でより有望な人材を確保するためには必要なのです。
参考
・STYLE HOUSE (株)谷上工務店
https://www.facebook.com/pg/taniue/videos/?ref=page_internal
・北川鉄工所
http://www.kiw.co.jp/recruit/1minute.html
・第一精工株式会社
http://www.daiichi-seiko.co.jp/
・株式会社ラクス
https://www.rakus.co.jp/
・株式会社アキテム
http://www.akitem.co.jp/recruit/

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