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アニメーション動画でも忘れちゃいけない!「カメラワーク」の手法とは?

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アニメーションの効果を高めるカメラワーク

カメラワークと言えば、実写映像における撮影技法をイメージする方も多いのではないでしょうか。カメラワークは実写映像にとどまらず、多くのジャンルで活かされています。日本が世界に誇るアニメ・アニメーションにも、演出的効果を狙ったさまざまなカメラワークが活用されています。今回は、基本的なカメラワークの特徴や効果に加え、カメラワークをフル活用したアニメーション動画をいくつかご紹介しましょう。

 

アニメーションにも使われる!さまざまなカメラワークの特徴

さまざまなカメラワークの特徴と期待される効果をご紹介します。これらはアニメーション作品にも使えるため、制作予定の方はぜひ参考にしてみてください。

フィクス

三脚などに固定して撮影するカメラワークです。客観的かつ落ち着いた絵面になるため、画面に映し出されている情報が伝わりやすくなります。また最近は、“カメラを固定しないフィクス”いわゆるハンディショットも用いられるようになりました。2018年に国内で大ヒットした映画、「カメラを止めるな!」にもこのカメラワークが使われています。

映画『カメラを止めるな!』予告編

▲ハンディショットの参考例1

ハンディショットには、意図的な揺れ(手ぶれ)を作り出すことで、躍動感や緊迫感を演出する効果があります。撮影難度はやや高く、被写体をフレームから外さずに追える技術が必要です。なお、一部のアニメーションにもハンディショット風の演出が使われているのでご紹介しましょう。

TVアニメ「鬼滅の刃」第1弾PV 2019年4月放送開始

▲ハンディショットの参考例2(5秒〜15秒)

冒頭5秒から15秒にかけて、主人公が現在眺めている光景を映し出しています。画面の不規則な揺れが臨場感を生み出し、あたかも自分が眺めているかのような錯覚を誘うわけです。このような演出は、視聴者との同調効果を狙えるため有効でしょう。

パン

パンとは、固定したカメラのフレーミングを左右水平に動かすカメラワークです。空間の広さ・スケールを表現でき、画角に収まりきらない風景などを1ショットで見せることができます。アニメーションなどの映像作品にも多用され、視点の横移動や被写体の位置関係を表現する狙いがあります。

TVアニメ「どろろ」第4弾アニメPV

▲パンの参考例(6秒〜7秒)

こちらの参考動画では、6秒〜7秒の間に右から左への視点移動があります。戦場の広さや敵の多さ・位置関係が良くわかるでしょう。なお、アニメーションならではのカメラワークに“じわパン”があります。一般的なパンよりもゆっくりと、じわじわと視点移動するためこう呼ばれるようです。比較的シリアスな場面で用いられることが多く、登場人物の不安感や緊張感を表現することができます。

ティルト

左右水平に動かすパンに対し、ティルトはフレーミングを上下垂直に動かします。正確には、カメラを上に動かすとティルトアップ、下に動かすとティルトダウンと呼びます。シーンの場面転換をはじめ、被写体の存在感を引き立てる時や、心理的演出のために用いられます。また、被写体の全身像やディテールを映す際にも有効なカメラワークです。

ティルトはアニメーションにも用いられるカメラワークで、別名“縦パン”と呼ばれます。ここで1つ、“縦パン”をうまく使った参考動画をご覧ください。

TVアニメ『からかい上手の高木さん2』PV第1弾

▲“縦パン”の参考例(27秒〜30秒)

人気アニメ「からかい上手の高木さん」のPV動画です。“縦パン”による演出効果がわかる27秒から30秒の間に注目してみましょう。「2年になっても同じクラスになりたい?」というヒロインのセリフと同時に、腰付近から顔まで視点移動が行われます。

その後映し出されるのは、ヒロインの期待に満ちた表情。「実は期待しながら話していた」ことを、種明かしのような形で表現しているわけです。このPVからわかるように、“縦パン”は期待感や気持ちの高ぶりを表現する上で有効なカメラワークといえます。

ズームイン・ズームアウト

カメラを直接振るのではなく、ズームレンズの焦点距離を変えるカメラワークです。広角状態から望遠にすることをズームイン、その逆をズームアウトといいます。それぞれの有効な場面は、以下の通りです。

・ズームイン:被写体の部分的なディテールを見せたい時

・ズームアウト:被写体同士の関係性や置かれている状況を説明したい時

ズームインは、画面内で強調したい部分を半強制的に見せられるテクニックです。被写体の表情や身体部分などにズームし、広角状態ではわかりにくい情報を伝えられます。またズームインには、視聴者の視線をズーム先に集中させる効果があります。ここぞというシーンで取り入れ、視聴者の目を引きましょう。

対するズームアウトは、被写体と周囲の位置関係を説明したい場面に適しています。一例として、以下の参考動画をご覧ください。

TVアニメ『アズールレーン』ティザーPV②

▲ズームアウトの参考例(10秒〜11秒)

再生時間10秒から11秒の間に注目です。崖に立つ少女からカメラを引いていくと、海の向こうにたくさんの戦艦が現れました。つまりこれは、最初はただ海を眺めているように見せつつ、実は戦艦を眺めていたという種明かし系の演出です。ほんの一瞬ではあるものの、ズームアウトの典型的な活用例として覚えておきましょう。

フォーカスイン・フォーカスアウト

フォーカスインとは、あえてボカしたピントを徐々に合わせていくカメラワークの一種です。その逆がフォーカスアウトであり、被写体に合わせたピントを徐々にボカしていきます。どちらも最も主張したい部分を意図的に見せられるテクニックであり、今日ではさまざまな映像作品に用いられています。

そんなフォーカスイン・フォーカスアウトには、以下のような演出的効果もあります。

・フォーカスイン:被写体の「目覚め」や「空想」を演出できる

・フォーカスアウト:被写体の「寝落ち」や「意識の遠のき」などを演出できる

フォーカスイン・フォーカスアウトともに、一人称視点で用いるのが基本です。登場人物の起床直後のシーンや、気づかぬ内に寝落ちするシーンなどで良く目にするでしょう。またカメラのピント合わせに関しては、上記に加えて立体感を演出するために使われることもあります。

『僕のヒーローアカデミア』(ヒロアカ)TVアニメ第4期PV第1弾

▲ピント合わせの参考例(1秒〜3秒)

この動画の冒頭を見ると、ピントをトンボから背景に合わせているシーンがあります。つまりピントの“ボケ”を利用し、映像に奥行きを生み出しているわけです。“縦パン”でも同様の効果は期待できますが、“ボケ”の方がより位置関係をハッキリと感じられる印象です。

TVドラマなどの実写映像では見られないカメラワークも多く、その一つひとつが登場人物の感情を表現したり、視聴者との同調効果を狙っていたりします。普段何気なく視聴しているアニメーションですが、所々に高度なカメラ操作・撮影技術が投じられているわけです。

 

多彩なカメラワークでアニメーションを盛り上げよう

作画技術の向上により、アニメーションの見せ方は年々多彩になっています。実写撮影に用いられるカメラワークも当然のように取り入れられ、一つの演出として成立しているわけです。これからアニメーション制作に挑戦する方は、今回ご紹介したカメラワークの数々をぜひ活用してみてください。セリフや音楽に加え、カメラの動きでも作品を盛り上げていきましょう。

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