動画を添付して訴求力アップ!プレスリリースでの動画活用方法

プレスリリース配信は、新商品やサービスの情報をメディアに伝える広報活動です。国内でも動画添付が可能なプレスリリース配信サービスは増えており、今後は“動画付き”がプレスリリースの標準仕様になると予想されます。
そこで今回は、プレスリリースに動画を添付するメリットや、実際に配信されている動画付きプレスリリースの事例をいくつかご紹介します。
動画付きプレスリリースの特徴とは?
動画マーケティングが早くから浸透してきたアメリカでは、すでにプレスリリースへの動画添付は一般的なものとなっています。それを追う形で、日本国内でも動画付きプレスリリースを配信する企業は増えており、専用の配信サービスも登場しています。
ここでは、動画付きプレスリリースの特徴とメリットをご紹介します。
ストーリー性が高まる
今日の広報活動やマーケティングにおいて、自社商品・サービスなどに対し、消費者に関心や共感を持ってもらうために欠かせないと重要視されているのが、ストーリー性です。動画なら製品開発の裏側を映したり、愛用者のインタビューを紹介したりと、さまざまな演出によってストーリー性を高めることができます。
もちろん、従来の写真やテキストでもストーリーを演出することは可能です。しかし動画であれば、直観的かつ短時間でストーリーを伝えることができます。これはプレスリリースに動画を添付する大きなメリットといえるでしょう。
視覚的な訴求でクリック数・閲覧数アップ
動画はテキストよりも視覚的な訴求の強いメディアです。アメリカで行われた調査によると、テキストのみのリリースに比べ、画像や動画などを加えたリリースの方がクリック数・閲覧数が増えたという結果が発表されています。
さらに、SEOの観点でも動画はとても有効です。プレスリリースにSEO対策を施した動画を埋め込むことにより、検索順位の向上まで期待できます。
流入はGoogleとYouTubeがメイン
プレスリリース動画の流入元は、「Google検索エンジン」や「YouTube」などがメインとなります。メディアからのダイレクト流入も少なくありませんが、近年はその傾向が特に顕著です。よって、キーワード検索における掲載順位を高めるには、この2つからの流入を想定したSEO対策が必要になります。
SEO対策にどれだけ力をいれるかによって、プレスリリース動画の視聴数・クリック数が変わるといっても良いでしょう。
役割分担がポイント!動画付きプレスリリースの事例
近年配信されている動画付きプレスリリースは、詳細説明をテキスト部に、利用シーンなどの抽象的な情報は動画にまとめる傾向にあります。そこで、さまざまな企業の動画付きプレスリリースをご紹介しますので、動画がどのように活用されているのか参考にしてみてください。
ThePowerPacker 紹介動画
【ThePowerPacker】
「ThePowerPacker」という収納ポーチのプレスリリース内動画です。なお、リンク先のリリースもあわせて読むことをおすすめします。
まず動画に関しては、実際に想定される利用シーンをテンポ良く紹介しています。
加えて商品の特徴や機能面を取り上げ、「どのような使い方ができる商品なのか」「どのような魅力があるのか」をアピールしています。またテキストメインのプレスリリースでは、細かい仕様などをコンパクトにまとめて紹介しています。
テキストと動画を併用することにより、このアイテムをより詳しく紹介することに成功しています。テキストと動画、それぞれの特性をうまく活かした動画付きプレスリリースの事例といえるでしょう。
からだ十六茶 Web動画「からだ珍発明-ロボットプレート(糖質)」編
からだ十六茶 Web動画「からだ珍発明-ロボットプレート(糖質)」編
【からだ十六茶】
・プレスリリース
新たにリニューアルされた「からだ十六茶」の商品プロモーション動画です。動画前半では、父親の身体を気遣う子どもが発明した“からだ珍開発”をメインに、親子のコミカルなやりとりが映し出されます。
また動画後半からは「からだ十六茶」の商品名と含まれる成分・効果を紹介。「助かる」という父親の本音も笑いを誘います。
一方のプレスリリース内では、先述した「ThePowerPacker」と同様に、含有する成分・効果に加え、商品のこだわりや「十六茶」シリーズの歴史を詳しく解説しています。動画は動画、テキストはテキストといった形で持たせる役割を明確化することで、読者に情報をより的確に伝えることができます。
ISETAN DOOR-あけるしあわせが、ふえるしあわせ-
【ISETAN DOOR】
・プレスリリース
老舗百貨店である「三越・伊勢丹」の定期宅配サービスのブランドイメージ動画です。こちらはオンライン動画コンテストを通じて採用された、若手動画クリエイターによる作品となります。次々と開けられる箱を映し、視聴者への共感を呼びかける内容に仕上がっています。
プレスリリース内動画は、商品・サービス説明の補足的な意味合いで添付されているものが多く見られます。また、ブランドイメージなどの抽象的な情報も、「三越・伊勢丹」の事例のように動画で発信した方が、より伝わりやすくなります。
NFC機能搭載のBluetoothレシーバー「AUKEY BR C16」-
NFC機能搭載のBluetoothレシーバー「AUKEY BR C16」-
【AUKEY BR C16】
・プレスリリース
新型Bluetoothレシーバーのプレスリリース内動画です。想定される利用シーンに加え、本製品最大の売りである、さまざまな機器にBluetooth接続が可能な点を紹介しています。こういったデジタルツールの場合、一見しただけではどのようなアイテムなのか伝わりにくいケースも少なくありません。
そこで動画を用いて製品をわかりやすく紹介することで、同時に利用シーンなども伝えることができます。動画は視覚的な訴求に強いメディアであり、テキストでは伝わりづらい「使い勝手の良さ」などをアピールすることも可能です。この点も意識してプレスリリース用動画を制作してみましょう。
MUSIC CIRCUS FUKUOKA 2019 Official Trailer
MUSIC CIRCUS FUKUOKA 2019 Official Trailer
【MUSIC CIRCUS FUKUOKA partner with SoftBank HAWKS】
2018年から開催されている音楽フェスティバル「MUSIC CIRCUS」のプレスリリース内動画です。トレーラーでは過去のイベントの様子を映しており、会場の空気感や盛り上がりをアピールしています。
一方のプレスリリースでは、開催概要や出演アーティスト情報に加え、学割の有無などを紹介しています。動画とテキストでうまく役割分担できている印象です。このように、セミナーやイベントの様子をプレスリリースに添付するのも有効といえます。
SEO対策も忘れずに、プレスリリース用動画を制作しよう
広報活動・マーケティング分野における動画活用は、もはや当たり前の時代となりつつあります。それはプレスリリースも例外ではありません。従来のテキスト・画像中心のプレスリリースに動画を添付するだけで、より高いプロモーション効果が期待できるようになります。
SEO対策を施しつつ、プレスリリースの価値を高める動画を制作しましょう。なお、プレスリリース向け動画の制作は、動画マーケティングに精通している専門会社に依頼するのがおすすめです。自社で内製するのが難しい場合は、弊社を含む映像作品のプロに一度ご相談ください。