スマートフォン時代のクリエイティブ・GIF動画!そのメリットや事例・活用方法を解説!

スマートフォンの普及とともに再び注目を集めているGIF動画。一時期はFLASHの登場によって廃れていましたが、今また普及が進み、単なるコンテンツの枠を超えて、マーケティングにまで活用される事例が出てきました。今回はそんなGIF動画のメリット・事例・活用方法をかいせつしていきます。
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GIF動画とは?
GIF動画とは、端的に言うと「動く静止画」です。イメージとしてはパラパラ漫画に近く、動画と比較し、「軽い」「作成が簡単」であることが売りです。 例えば、Facebookのメッセンジャーを頻繁に使用する方であれば既にご存知の通り、相手に対して送信するスタンプにも一部GIF動画の形式のものがあったりもします。 今回はそんなGIF動画のメリットを解説し、その上でマーケティングへの活用事例や方法も解説していきます。
GIF動画のメリット
GIF動画のメリットは、端的に3つあります。
1つ目は、「クリックレス」であること。つまり、クリックが不要であり、ページを開けば自動的に再生がされます。上記の通り、GIF動画はスマートフォンの普及とともに、再び注目を集めたコンテンツであり、スマートフォンユーザーは短時間でコンテンツを消化しようとする傾向があります。そういった背景から「クリックレス」であることは、今の時代におけるメリットになります。
2つ目は、「作成が簡単」であることです。従来「動くコンテンツ」はアニメーション制作を始めとして、専門的なスキルや膨大な工数が必要でした。しかし、GIF動画は「GIF動画 作成」と検索すると、様々なジェネレーターがインターネット上に存在しており、素人でも安価にそして簡単に作成することができます。
3つ目は、「シンプルさ」です。動画とは異なり、あくまで「動く静止画」であるため、多くのメッセージを詰め込むことはできません。しかし、逆に言えばシンプルにせざるを得ないからこそ、シンプルにすることで、「伝えたいこと」をしっかりと伝えることができます。
以上、「クリックレス」というメリットが今のスマートフォン時代の潮流にマッチしていること、「作成が簡単」というメリットにより作成のハードルがぐっと下がり、多くの人が作り始めたこと、「シンプルさ」があるクリエイティブであるため、端的に伝えたいことを届けることができること、により今ではインターネットに欠かすことができないコンテンツになっています。 次の見出しでは、そんなGIF動画がマーケティングに活用された事例をご紹介します。
GIF動画のマーケティング活用事例
この見出しでは、GIF動画をマーケティングに活用した事例をご紹介していきます。
三井住友カード:三井住友カード50周年キャンペーン
三井住友カードが50周年キャンペーンとして展開したマーケティングのクリエイティブにGIF動画を用いました。 効果としては、なんと通常のマーケティング施策と比較し、ROIが5倍。継続的にバズを起こすことで、こういった成果に至ったそうです。
三井住友カードが過去に発行してきたVISAカードをかるたに見立て、浮世絵の世界観でクリエイティブを作っており、思わず見てしまうような内容に仕上がっています。
ユニクロ:シフォンスカート
ユニクロがシフォンスカートという商品をTwitter上でマーケティングを行う際に、GIF動画を用いています。
人気の #シフォンスカート に春の新色登場。
裾は消しプリーツでさらにふんわりアップデート。
洗濯機でも洗えて、お手入れラクチン。https://t.co/blxKx0DUg3 pic.twitter.com/H4RhsRd2sC— ユニクロ (@UNIQLO_JP) 2017年2月12日
通常の画像であると決まった面からしかその商品を見ることができませんが、GIF動画にすることで、その商品を様々な面から見ることができ、ユーザーに対して購買意欲をより高めることができるような内容になっています。
トヨタ:アクア
トヨタが2016年のハロウィンにTwitter 上でマーケティングしたGIF動画です。
タイミング良く画面をタップして、オレンジのアクアをそろえると・・・!?
※一部の端末では、タップしてもGIFが止まらない場合があります#成功したらRT #トヨタ #toyota #アクア #ハロウィン pic.twitter.com/4MPon4Yi8Q
— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR) 2016年10月31日
スロット形式で、「オレンジのアクアが3つ揃ったらリツイート」と、エンターテイメント性もあり、拡散を促すような導線設計が見事になされています。
GIF動画のマーケティング活用方法
以上、GIF動画のマーケティングへの活用事例を紹介しました。GIF動画の活用をマーケティング観点で見ると、クリエイティブとしての強みがやはり際立つのではないでしょうか。従来のインターネット広告であると、静止画をディスプレイ広告で出稿をすることが多いですが、上記の3つのメリット「クリックレス」「作成が簡単」「シンプルさ」を踏まえると、GIF動画は静止画よりも、より効率的にユーザーに対して訴求をすることができます。また、仮にGIF動画で作成したクリエイティブの効率が悪かったとしても、比較的安価なクリエイティブであるため、再度作成することのハードルが低いですし、ABテストのような形で複数クリエイティブを並行して運用することも可能です。
その他にも、Webサービス企業であれば、「サービス操作方法の説明」にも活用ができそうです。「サービス操作方法の説明にわざわざ動画を作るほどではないけど…」といった場合に、GIF動画は大きな威力を発揮しそうです。以上、GIF動画のメリット、事例、活用方法の解説をしました。今ではクリエイティブへの活用という側面が強いですが、今後は「動く静止画」という側面を活かし、末尾で紹介したような「サービスの操作方法の説明」などの利用事例なども多く出てくるでしょうか。ぜひ自社でもGIF動画を活用できないか、検討をしてみてください。