インタラクティブ動画とは?効果、活用シーン、おすすめの手法や制作方法まで徹底解説!

動画サイトやSNSの広告で、動画を再生しているだけなのに自分で選択肢を選んだりアンケートに答えたりできるものを見たことがある方も多いのではないでしょうか。こういったタイプの動画は「インタラクティブ動画」と呼ばれ、動画マーケティングを行う上で現在注目が集まっている新たなフォーマットです。
今回は、そんなインタラクティブ動画について効果や活用事例、制作方法などをご紹介します。
Contents
動画へのニーズが増えたのはなぜ?
「動画」というコンテンツのニーズは、なぜ高まっているのでしょうか。まずは背景を整理していきましょう。
通信インフラの発展と整備
従来、動画のような大容量データの授受を必要とするコンテンツは、PCなどの限られた環境でのみ楽しめるものでした。しかし、通信インフラ環境の発展と整備が進んだ現在、動画は場所やデバイスを問わず楽しめるものとなりました。それにより、より多くの情報をもつ動画というコンテンツのニーズが高まっていった、という背景があります。
なお、2019年現在の通信インフラは次世代通信技術の「5G」が普及することでさらに発展すると見られています。5Gに関する詳細については、以下の記事もご参照ください。
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5Gによる動画広告のシフトについて知りたい方はこちらもチェック
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モバイル端末の普及
スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末が社会に広く浸透したことも、動画へのニーズが増加した理由です。
通信インフラ環境の整備とともに、場所やシーンを選ばずに情報を取得できるデバイスの普及率が高まったことで、動画や映像などのコンテンツをさまざまな場所で楽しむ人々が増加しています。
配信プラットフォームの発展
従来、動画は端末へのダウンロードや動画共有サイトでのストリーミング再生など、限られたプラットフォームのなかで視聴されるものでした。
しかし現在では、SNSやアプリ、Webサイトなどあらゆるプラットフォームで動画配信が可能となっています。
特にSNSサービスのなかでは十数秒の動画を共有することに特化したものも普及しており、今後ますます動画というフォーマットが浸透していくと推察されます。
映像制作コストの低下
動画制作は高機能な撮影機材や行動な技術をもって行われるもので、難易度やコストの面から参入障壁が高いことがハードルとなっていました。
しかし現在ではPC・スマートフォンの高機能化などの技術発展から、誰でも動画の制作や編集が可能となり、基本的な知識さえあれば制作できる環境が整っています。その分映像制作のコストも低下したため、数多くの企業・団体が動画の配信を試みています。
インタラクティブ動画とは?
インタラクティブ動画とは、動画内にハイパーリンクやボタンなどのトリガーを埋め込むことで視聴者の能動的なアクションを可能にした、従来の視聴体験とは異なる「参加型」の動画コンテンツです。
そもそも「インタラクティブ」という語句には「双方向」「送り手と受け手が相互に情報をやりとりできる状態」といった意味があります。従来の視聴者行動が「動画を観るだけ」だったのに対して「双方向でのコミュニケーション」を可能としたのがインタラクティブ動画なのです。
インタラクティブ動画の効果
続いてインタラクティブ動画のもつ5つの効果をご紹介します。
プロモーション効果
インタラクティブ動画は、視聴者側からもクリックなどで自発的な行動を起こすことが可能です。配信側と視聴者側、双方向のコミュニケーションをとることができるので、通常の動画よりも内容に深く入り込んでもらいやすいのです。
そのため、独自性の高いギミックを盛り込んだシナリオを設計するなどして視聴者の興味を喚起し、プロモーションの効果を底上げできます。また、SNSや口コミでの拡散といった、副次的なプロモーション効果も見込めます。
訴求力強化
あらゆる端末で動画を視聴できるようになった現在、従来のような一方向性の動画であると訴求力が十分でなく、視聴者が情報を記憶せず流し見してしまうことが懸念されます。
インタラクティブ動画によりPR対象のリンクなどを配置すれば、単なるPRをコンバージョンへの導線に変え、訴求力を強化することができます。
再生時間向上
動画広告や動画コンテンツが各所に溢れている現在、通常の動画はインパクトが足りず、途中で離脱されたり再生自体をスキップされたりする可能性があります。
動画をインタラクティブ化することで、視聴者を飽きさせない仕掛けを用意することができ、結果的に動画内容の訴求力を上昇することが可能です。
動画パフォーマンス改善
プロモーション動画のパフォーマンスを評価する指標として、主に平均視聴時間や再生回数、視聴完了率といったものが存在しますが、インタラクティブ動画ではそれらに加え「リンクのクリック率」や「アクション回数」といった視聴者の行動も指標となります。
そのため、より多角的な視点から動画の成否を測り、内容を都度改善していくことも可能です。
動画クオリティ向上
動画のシナリオ設計や企画を行う上で、従来できることは「ブランド認知度の向上」や「話題性作り」など、限られた内容でした。
しかし、インタラクティブ化によって企画ごとにより多くの選択肢をもつことができ、直接コンバージョンを狙うプロモーション戦略を立てたり、SNSなどでのバズを狙ったエンターテイメント性の高い内容に仕立てたりすることも可能になります。
インタラクティブ動画の活用シーンとおすすめの手法
続いて、インタラクティブ動画を実際に活用するにあたっておすすめの手法をご紹介します。
ビデオコマース・ECサイト連携
動画広告のインタラクティブ化でメジャーなのが、ECサイトなどに誘導して購買を促すビデオコマースと呼ばれる手法です。動画内に登場するアイテムをタップすると概要が表示され、ECサイトの商品ページへ遷移する仕掛けを施すなど、動画のストーリーやシナリオと購買行動をリンクさせることができます。
O2Oプロモーション
O2Oとは「Online to Offline」の略称で、オンライン上の宣伝活動を介して店頭などのオフライン上へ顧客を誘引するプロモーション手法を指します。具体的な例としては、商品の使用方法解説や店頭で利用できるクーポンの配信、ブランディングによる店舗集客などが挙げられます。
インタラクティブ動画の中にクーポンが獲得できる仕掛けや商品のチュートリアルを行うギミックを配置し、ストーリーを店舗や企業のブランド周知に向けることで顧客をオンライン上で集客することが可能です。
企画のパフォーマンス向上
アフィリエイトにおけるコンバージョン獲得やアンケートフォームの回答率向上を目指す場合、従来の動画広告では直接的な効果を見込むことは難しいと考えられます。
しかし、インタラクティブ動画であれば動画内に直接コンバージョン地点となる購買・会員登録などのボタンを配置することや、フォームをコンテンツに埋め込むことで自然に回答を促すことが可能です。
採用活用・教育
インタラクティブ動画は商品やサービスのプロモーションだけでなく、人材採用やスタッフ教育にも活用することができます。
例えば、採用活動であれば「バーチャル説明会」のようなコンテンツを制作し、企業紹介や質問など、志望者が知りたい情報を能動的に選択できる仕掛けを配すことで、双方の時間やコストを削減しつつ、イメージの伝達に留まらない具体的な採用活動を行うことができます。
またスタッフ教育では、教育内容をクイズ形式で動画内に盛り込み、視聴を完了するだけで研修を終えることも可能です。
インタラクティブ動画作成に重要な3要素
インタラクティブ動画を作成するにあたって必要となるのが、
1.複数パターンに分けたストーリーとシナリオの作成
2.マーケティング的視点
3.インタラクティブ動画に適したプラットフォームの活用
の3つの要素です。
まず、インタラクティブ動画において必須となるのが、動画のストーリーやシナリオをマルチ化することです。視聴者の行動に合わせた、さまざまなパターンのシナリオを用意する必要があります。
つぎに、視聴者の多様な行動を定量的に評価することも求められるため、マーケティング的な視点から動画を作成していくことも求められます。
また、インタラクティブ動画に適した配信プラットフォームを選定することも重要です。配信先によってはインタラクティブ動画に非対応のメディアも存在するためです。2019年現在、YouTubeの「Overview」というプラットフォームや、Instagram、TwitterといったSNSのプロモーション枠などがインタラクティブ動画に対応しています。
まとめ
今回は新たな動画プロモーションの形である「インタラクティブ動画」についてご紹介しました。テクノロジーの発展とともに、ユーザーのニーズは日々変化していきます。まずはインタラクティブ動画をプロモーション戦略に取り入れ、成果の最大化を目指すことをおすすめします。
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参考記事
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